熊本豪雨 2階も水 泥出し必死 田村・まじま・仁比氏が 現地へ

IMG_0017 梅雨前線の影響による4日未明からの豪雨が襲った熊本県南部に4、5両日、日本共産党の田村貴昭衆院議員(党国会議員団梅雨前線豪雨災害対策本部事務局長)、まじま省三衆院九州・沖縄ブロック比例候補(同本部員)が入り、被災者を見舞い、当時の状況を聞き取りました。
 
 5日、人吉市の調査には仁比聡平前参院議員(同本部員)、本村令斗、塩見寿子の両市議など地方議員らが合流しました。
 
 茶色い濁流、宅地の中に入り込んだ泥、陸に上がった川下りの船―。降りしきる雨の中、2階にも浸水した家から住民やボランティアは必死に泥をかき出していました。
 
 商店街のある事業者の女性は「老舗の酒屋が廃業を決めた。人吉には古い店が多いのが魅力。経済的な支援をスピード感を持ってやってほしい」と訴えました。
 
 長靴が埋まるほどの泥に漬かった国登録有形文化財・人吉旅館の取締役社長(63)は「男手がないと手がつけられない。コロナ対策のお金に加算してほしい」と話しました。
 
 田村氏は「敷地内の泥は公費で撤去できます」と励ましました。
 
 まじま氏は「今回はコロナと豪雨の複合災害。熊本地震や西日本豪雨で適用されたグループ補助金を豪雨災害にも適用させたい」と話しました。
 
 避難所に指定された東小学校の会議室。独り暮らしの男性(92)は「服がない。避難所は畳で痛い。自分のところは住めん。市営住宅に移る」と話しました。
 
 一行は破堤した堤防を調査しました。
 
 4日夕、芦北町佐敷で、自身も床上浸水の被害を受けた坂本登町議らと現地入り。ある男性(70)は、平屋の自宅が自身の身長を上回る水に漬かりました。近所の女性(83)が溺れているのを見つけ、警察と消防署に何十回も電話しましたが救援は来ず、死亡。「かわいそうだった。助けてやっていれば」と悔やみました。避難所が遠く、高齢者も多いため「食料品を持ってどうやって避難するんだ」と、かつて町役場に言ったことがありました。「朝から何も飲まず、今やっとおにぎりを食べたところ。車も水没した」と語りました。(しんぶん赤旗 2020年7月6日)