生活・生業に直接支援を 豪雨災害で共産党国会議員ネット会議

ZOOM会議 koike 全員
 
 日本共産党の「国会議員Zoom会議」が7月27日、インターネット上で配信され、九州をはじめ全国に広がった豪雨災害から生活と生業(なりわい)をどう再建するのか、発災直後から被災地に入り、自治体や住民から要望を聞いてきた党災害対策本部のメンバーが語り合いました。小池晃書記局長が司会を務め、田村貴昭衆院議員、武田良介参院議員、真島省三前衆院議員、仁比聡平前参院議員が参加しました。(動画はコチラ)
 
避難所・仮設住宅
 
 会議では冒頭、志位和夫委員長と小池氏がそれぞれ九州の被災現場を訪れた際の爪あとが残る現地映像を放送。小池氏は、新型コロナウイルスのもとでの豪雨災害という特殊性などに触れ、「誰一人あきらめさせない対策が必要。かつてない規模とスピードでの生活と生業への直接の支援を国に求めていきたい」と語りました。
 
 感染症予防のため政府は分散避難を呼びかけています。
 
ZOOMまじま
 九州の被災地を回った真島氏は、避難所が遠く自宅の片付けにも行きづらいため、被災した自宅の2階や車中、さらには浸水した部屋でも避難生活を送っている人がいることを報告。他の参加者からも、「人としての尊厳が守られる避難生活の保障」のために、集落ごとの避難所の設置や、避難所以外で避難生活を送る人たちにも物資や医療など必要な支援が行き届くようにすることの重要性が語られました。
 
 仁比氏は、今回の災害でも地域のコミュニティーが命を守るうえで大きな役割を発揮したとし、コミュニティーの枠組みが守られるような避難所や仮設住宅の設置が求められると指摘。コミュニティーを住民自らの力で再建する取り組みを行政が後押しする重要性を語りました。
 
 仁比氏はまた、福岡県大牟田市が独自に半壊・準半壊の応急修理に10万円の上乗せをしていることを紹介し、住宅再建でも「国、県、市町村が住民の背中を押す支援がとりわけ重要になっている」と強調しました。
 
温泉街・鉄道再建
 
ZOOM田村
 
 田村氏は、球磨川の氾濫で甚大な被害が出た熊本県人吉市の松岡隼人市長が「街全体が消滅の危機に直面している。自力での回復は厳しい」と語ったことを紹介。九州は韓国からの旅行者が多いのに、昨年は日韓関係悪化で客足が遠のき、10月に消費税増税、年明けからコロナ、そして豪雨と三重苦、四重苦に見舞われていることを報告しました。
 
 真島氏も、玖珠川の氾濫で温泉街全体が被害を受けた大分県日田市の天ケ瀬旅館組合のある女将から、ボランティアに協力してもらっても、宿が再建できなかったら申し訳ないので断っていると打ち明けられたと紹介。被害を受けていない宿でもキャンセルが相次いでおり、最大200万円の持続化給付金では全く追い付かないとし、「このままでは豪雨で無事だった旅館もつぶれてしまう」と訴えました。
 
ZOOM武田
 
 長野県や岐阜県の被災地を回った武田氏も、岐阜県の下呂温泉で23日からの4連休だけでキャンセルが3千件に上ったと報告。訪れた先々で消費税率引き下げを訴えられたと語りました。
 
 武田氏はまた、下呂温泉に向かうためのJR高山線や国道41号が大きな被害を受けており、温泉街の再建のためにも早急な復旧が必要だと主張。田村氏も、甚大な被害を受けた第三セクターの「くま川鉄道」(本社・熊本県)、「肥薩おれんじ鉄道」(同)が、高校生が通学で利用する「教育を支える鉄道」になっているとし、「国の全面的な支援が必要だ」と訴えました。
 
 災害ごみの扱いがどこでも大きな課題になっていることが報告され、住民の負担軽減のため軒先回収や分別作業を行政が受け持つ必要性が語られました。これまで支援の対象外とされてきた家屋内の災害廃棄物の撤去についても、公費負担へと踏み込む必要性が語られました。
 
治水・温暖化対策
 
 毎年のように豪雨災害が続発していることに、仁比氏が、球磨川流域では住民たちが求めてきた堤防や宅地の強化・かさ上げが放置されてきたと報告。武田氏も、長野県で氾濫による大きな被害を出した千曲川でも同様の問題があったと指摘しました。
 
ZOOM仁比
 
 仁比氏は「川とどう付き合っていくのか。住民の願いに沿った河川整備、治水に向けて、住民が行政や専門家と一緒に再建の方向を考えていく必要がある」と語りました。
 
 地球温暖化の影響があらわになるもと、安倍政権が二酸化炭素を大量に排出する石炭火力発電に固執していることが議論となり「日本政府こそ地球温暖化対策の先頭に立つべきだ」(真島氏)などの意見がだされました。
 
共産党議員の奮闘
 

ZOOM小池

 
 小池氏は、日田市では天ケ瀬温泉が地元の党市議が、住民から「共産党だけが頼り」と信頼を得るなど、日本共産党の地方議員がどこでも住民の声をくみ上げ、再建に奔走していることを報告しました。
 
 真島氏は、自らも床上浸水の被害を受けた熊本県芦北町の共産党町議が、自宅の片付けより先に町内を回り行政に住民の要望を届けた活動を紹介。武田氏も、下呂市の党市議が家屋の泥出しに多額の水道代がかかることを聞き、行政にかけあって減免を実現したことを語りました。
 
 小池氏は、要支援者へのプッシュ型支援が、志位委員長が武田良太防災担当相に直接電話し、実現したことを報告。小池氏自身も、天ケ瀬温泉の泉源を流された橋がふさぎ再建の大きな障害になっていることを、東京にいた田村氏に伝え、同氏が国土交通省に連絡し、国が除去に動くことになったことなど、日本共産党国会議員団の奮闘も紹介しました。(しんぶん赤旗 2020年7月29日)