基地建設・FCLP訓練移転やめさせて 田村衆院議員に西之表住民ら 鹿児島

種子島で漁業者、自治体、観光協会、市民団体と懇談=21日 (2) 日本共産党の田村貴昭衆院議員、まつざき真琴衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補(鹿児島2区重複)は10月21日、鹿児島県西之表(にしのおもて)市・馬毛島(まげしま)への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転について、同市の副市長や漁業者、観光協会、市民団体のメンバーと懇談しました。
 
 馬毛島をめぐっては八板俊輔市長が7日に計画反対を表明しています。中野哲男副市長は「地元や議会の同意も得られないなか計画を進めるべきではない」との市長の考えを紹介。市長の所見を全戸配布する計画や市長が岸信夫防衛相に直接要望することで調整していると述べました。
 
 漁業者との懇談で、アサヒガニやトコブシ、ミズイカを取る濱田純男さん(65)は「ボーリング調査は工事着工に等しい。漁業の発展に逆行する」と計画反対を訴えました。種子島観光協会の平道人会長は、騒音や馬毛島の米軍基地化を懸念しました。
 
 「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の山内光典事務局長が、防衛省が地域の区長に直接メールで説明会の開催を求めていると報告。清水捷治さんは「騒音や国による馬毛島買収問題を国会で追及してほしい」と要望しました。
 
 田村氏は「菅義偉政権はなりふり構わぬやり方で強行しようとしている。菅氏は官房長官時代から馬毛島買収の旗を振ってきた。世論で追い詰め、総選挙で審判を下し、白紙撤回に追い込みましょう」と呼びかけました。
 
 懇談には、橋口美幸、渡辺道大の両市議、中野英作党熊毛地区委員長が参加しました。(しんぶん赤旗 2020年10月23日)