米艦載機訓練 馬毛島移転許さない 連絡会が防衛省に30万署名提出

30万人分の署名を防衛省に渡す市民・団体連絡会の人たち=16日、参院議員会館 鹿児島県種子島の西に位置する馬毛島(西之表市)に米空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)の移転が狙われている問題について、「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」は11月16日、参議院会館で、計画中止を求める30万125人分の署名を防衛省に提出しました。
 
 署名は、FCLPによる騒音や落下物、事故などの危険性は、種子島や屋久島、大隅半島に暮らす人々の健康や暮らし、産業に計り知れない悪影響を及ぼすと指摘。国によるFCLP移転に強く反対しています。
 
 署名提出後のヒアリングでは、山内光典事務局長ら種子島の住民が、米軍機が種子島上空を飛ぶ可能性について質問。防衛省は「飛行経路は種子島上空にかかっていない」と答えましたが、飛行経路を規制する法的根拠は示せず、住民らは「何の根拠もないのに飛ばないと断言するのは、住民をたぶらかす態度だ」と批判しました。
 
 日本共産党の赤嶺政賢、田村貴昭両衆院議員、山下芳生参院議員が同席。赤嶺氏は「米軍は約束を守らないのが常識だ。FCLPの移転はやめるべきだ」と求めました。(しんぶん赤旗 2020年11月17日)