共産党が豪雨災害調査 支援 産業影響視野に 田村貴昭氏が聞き取り 長崎・雲仙

後方の山から土砂が流れ込み源泉をふさいだ現場を調査する(右から)田村、山下、矢崎、上田の各氏=20日、長崎県雲仙市 日本共産党8月豪雨災害対策本部の田村貴昭事務局長(衆院議員)は8月20日、13日に土砂災害が発生した長崎県雲仙市の雲仙温泉を訪れ、被害状況を調査し、避難住民から要望を聞きました。山下満昭県委員長、寺田敏之中部地区委員長、上田篤、矢崎勝己の両市議が同行しました。
 
 2世帯4人が土砂崩れに巻き込まれた小地獄地区では、1人が救助され2人が死亡。現在行方不明の男性の捜索が行われており、市の田口文武危機管理課長から被災当時の状況など説明を受けました。
 
 温泉旅館が立ち並ぶ八万地獄地区では土砂崩れの影響で源泉が埋まり、周辺の宿泊施設では湯が出なくなるなどの被害が出ています。この地区と古湯地区は今後も土砂災害の恐れがあるとして、地元住民約100人が避難生活を続けています。
 
 住民らは19日、体育館から温泉街のホテルへ移動。古湯自治会の加藤宗俊会長(66)は「体育館での避難生活は大変だった。長期避難の場合、ホテルの利用が大事だと思った」と語り、田村氏も「分散型避難としてホテルは大切な場所」だと応じました。
 
 加藤氏は「コロナの上にこの災害。雲仙温泉にとっては死活問題。ぜひ、対策をお願いします」と要望。田村氏は「秋の観光シーズンを前にコロナと二重の被害で産業の影響は大きいと思う。それらも視野に入れて対策を国に迫っていきます」と答えました。(しんぶん赤旗 2021年8月22日)