馬毛島新基地強行させぬ 市民・野党など集会 鹿児島・西之表

 鹿児島県西之表市の馬毛(まげ)島への新基地建設強行に抗議する市民集会が11月27日、同市で行われました。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」が主催。昨年12月の抗議集会を上回る200人が参加しました。
 
 同島への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転と新基地建設をめぐって、防衛省は11日に基地建設用のコンクリートをつくる仮設プラントの入札公告を強行しました。
 
 主催者あいさつで三宅公人会長は「本体工事に直結する仮設プラントをつくらせてはならない。八板俊輔市長を応援しながら要請行動に取り組み、国会での議論に押し上げていく運動を進めよう」と呼びかけました。
 
 戦争の語り部の下村タミ子さん(91)は「馬毛島に、戦争につながる基地をつくらせるわけにはいかない」と訴え、拍手に包まれました。
 
 馬毛島基地反対西之表市議団長の鮫島市憲市議らが決意表明しました。
 
 立憲民主党県連合代表の川内博史前衆院議員、日本共産党の平良行雄県議、社民党県連合の米永淳子副代表らが連帯あいさつ。日本共産党の田村貴昭衆院議員らがメッセージを寄せました。
 
 集会後、「馬毛島を守るぞ」と街中パレードを行い、沿道から「市長・連絡会に賛同 共に結集しましょう」と手書きしたボードで激励する人の姿も。仕事前に集会に駆けつけた元自衛隊員(33)は「米兵は傷害事件を起こし日本の法律を守らない。国を守ると防衛省が推し進めるのはおかしい」と話しました。(しんぶん赤旗 2021年11月28日)