辺野古新基地 「遺骨の尊厳守ろう」 沖縄本島南部の土砂使うなと集会 市民と宗教者

宗教者の集会であいさつする田村貴昭議員(正面)=9日、国会内 沖縄戦戦没者の遺骨が眠る沖縄本島南部の土砂を使って辺野古新基地建設をすすめる政府の動きに反対する市民と宗教者が6月9日、国会内で集会を開きました。平和をつくり出す宗教者ネットなどの呼びかけで70人が参加しました。
 
 日蓮宗教師の小野文珖さんは主催者あいさつで「遺骨土砂を絶対に基地建設に使わせてはなりません。しっかり学び、運動の糧にしていきたい」とのべました。
 
 南部地域の鉱山開発計画を審理している国の公害等調整委員会の状況について、沖縄平和市民連絡会の北上田毅さん、東京弁護士会沖縄問題対策部会の神谷延治弁護士が話しました。
 
 北上田さんは「公害等調整委員会に裁定申請した業者の姿勢は強硬で、審理の行方は予断を許しません。遺骨の尊厳を守るため全国から声を広げましょう」と訴えました。
 
 遺骨土砂をめぐる自治体意見書採択に取り組んでいる各地の運動団体の代表が報告しました。
 
 日本共産党の田村貴昭、立憲民主党の近藤昭一の両衆院議員、沖縄の風の高良鉄美参院議員が参加。田村氏は「参院選で、沖縄から、日本から、戦争する国づくりは許さないという声を上げていきましょう。私も全力を尽くします」とあいさつしました。(しんぶん赤旗 2022年6月11日)