豪雨で不通のJR肥薩線 全線の再開早く 党熊本県委と田村貴昭議員が申し入れ

30日 運輸局へ 党熊本県委と田村貴昭議員が申し入れ 2020年7月豪雨で橋梁(きょうりょう)の流失など甚大な被害が発生し現在も不通(八代=熊本県八代市=~吉松=鹿児島県湧水町=間86・8キロ)が続くJR肥薩線の早期の全線再開を求め、日本共産党熊本県委員会と南部地区委員会は9月30日、国土交通省九州運輸局とJR九州本社(ともに福岡市)に申し入れをしました。田村貴昭衆院議員が同席しました。
 
 松岡勝県委員長は、党県委員会が「JR肥薩線の全線再建についての提言」を発表し、沿線自治体とも要請・懇談をしてきたと紹介。国の責任で「一日も早く再建の道筋・全線鉄路での見通しを示してほしい」と求めました。
 
 田村氏は、ローカル線の役割として地域移動の利便性や温室効果ガスの減少とともに、「観光資源の鉄道財産としても軽々に失ってはならないのが基本だ」と指摘しました。
 
 運輸局の犬塚誠鉄道部長は「地域の強い思いは受け止めている。熊本県やJR九州とも連携し取り組んでいきたい」と答えました。JR九州では加来靖弘課長らが応対。地域の交通手段としての使命は認める一方で、再開後の運行の厳しい想定や活用の見通しなどを理由に再建のめどは示しませんでした。
 
 申し入れには山本伸裕県議、人吉市の本村令斗、八代市の橋本徳一郎の両市議らが参加しました。(しんぶん赤旗 2022年10月2日)