バイオマス発電 事業者の説明が必要 田村衆院議員と住民が懇談 福岡・田川

田川バイオマス① 福岡県田川市糒(ほしい)地区で住民に説明のないまま木質バイオマス発電所の建設が強行されている問題で、日本共産党の田村貴昭衆院議員は2月26日、佐藤俊一市議と共に現地住民と懇談しました。
 
 田村氏は、「業者への指導と住民への説明が進むよう国に求めたい。実情を聞かせてほしい」と話しました。佐藤市議が、説明会の開催や指導の徹底を求める国への意見書、市への市議会決議の可決を報告しました。
 
 参加した女性は、説明会のないまま工事だけが進んでおり、住民が不安を募らせていると語り、「こんな事業者では運転開始をしたらなおさらどうなるかわからない」と訴えました。男性は、月2回の抗議のスタンディングに毎回住民が20人から30人参加していると述べ、市長選を通じた市政刷新について「隠し事をしない市長のもとで住民の立場に立った地域環境を守る方向を見出したい」と話しました。
 
 田村氏は、意見書と決議は市議会の総意だと強調。「事業者が説明するとともに、住民の意見を聞く場を設けなければ。国も事業計画策定ガイドラインに沿っていないと認めており、経産省にも責任がある。市が動かないなら国が動くよう働きかけたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2023年3月1日)