住むところがない/来て希望が持てた/鹿児島で街頭労働・生活相談

 鹿児島県革新懇は3月20日、弁護士、医師・看護師、県労連役員、日本共産党県議など二十五人が参加してJR鹿児島中央駅前にテントを設置、おにぎりや飲み物を準備し「街頭労働・生活相談」活動を行いました。五月中旬並みの強い日差しのなか、ハンドマイクで「仕事や生活でお困りの問題がありましたらお気軽にご相談ください」と呼びかけ駅頭でチラシを配布。市民の注目を集めました。

 駅前でチラシを受け取り相談に来たと話す三十五歳の青年は「愛知県にあるトヨタの下請け工場で派遣社員として働いていたが契約期間を2カ月残して突然昨年十月末に解雇通知を受けた。鹿児島で仕事を見つけたいが住むところがない」と語りました。

 応対した、まつざき真琴県議らが県の住宅課に一緒に行き県営住宅への入居手続き。労働局へ違法解雇などの問題で相談に行くことになりました。

 男性は「話を聞いていただいて少し希望が持てました。頑張ってみたい」と笑みをうかべました。

 「肺気腫(しゅ)で仕事ができない。月二万円の年金で生活費は貯金を食いつぶしている。借りているアパートも近く取り壊される予定。将来が不安」と語る六十二歳の女性は、県生活と健康を守る会会長らが対応。近く生活保護を申請することになりました。女性は「単車のかごに入っていたチラシを見て来ました。悩んでいた時だったので神様に見えた。来てよかった」と語りました。

 相談活動では、県革新懇の有村寛治代表世話人、農民連、新婦人などの各代表があいさつ。日本共産党の田村貴昭衆院比例候補、野元徳英党県委員長らもハンドマイクを握りました。法律相談、健康相談も寄せられ弁護士、医師、看護師が対応しました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年3月22日)