大激戦 「比例は共産党」を最後まで 赤嶺、田村2比例候補 気迫

 歴史的な総選挙の九州・沖縄比例ブロック(定数21)は、一票一票を競い合う大激戦・大接戦のまま30日投票日を迎えました。65万票の得票と2議席奪還に最後まで執念を燃やす日本共産党は最終日の29日、赤嶺政賢前衆院議員が沖縄で、田村貴昭ブロック国政対策委員長が福岡で、それぞれ終日街頭から最後の訴えをしたほか、各県比例候補と小選挙区候補も訴えました。九沖の支部と後援会は心ひとつに、「建設的野党の役割」を語り「投票は2回あり、比例は共産党と書いて」と対話。投票箱のフタがしまるまで、猛奮闘しています。


北九州で田村候補


 田村貴昭比例候補は29日、地元・北九州市内の各所で街頭に立ち、「大激戦の比例代表で、押し上げてほしい」と声を張り上げ、「失われた福祉を取り戻し、社会保障に政治の光を当てたい」と訴えました。この5年間、九州・沖縄を毎日歩き続け、背負ってきた住民の苦しみや要求の実感がこめられています。


 「入れてきましたよ」。小倉北区で立ち止まり話を聞いていた女性(74)は、期日前投票で共産党に願いを託しました。「もういまさら民主党でもないでしょう。信頼できない。結局、私たち貧乏人にとって一番いい政党は共産党よ」と満面の笑み。


 演説後に声をかけてきた年配の女性は「国保税が高すぎるの」と慎まんやるかたない様子。田村候補が国の責任で値下げに全力を尽くす決意を表明すると、女性は、民主党への投票を「うっかり1票で、後悔4年ね」と例え、共産党への期待を寄せました。


北九州・黒崎 2009.08.29
 かすれた声を振り絞り、最後まで訴えぬいた田村候補。「私は5年前まで北九州市議をつとめ、市民目線でたくさんの無駄を正してきた。今度は国政の場で、山とある税金の無駄遣いを正したい。くらし・福祉が最優先される政治への転換に全力で頑張らせてほしい」
 沖縄で赤嶺候補


 赤嶺政賢衆院比例候補は地元沖縄県に入り「人間らしい暮らしを支える政治にしよう」と最後の訴えに全力をあげ、自公政治退場後、雇用を守り、社会保障を充実する方向への転換をとこん身の力を込めました。


 完全失業率は5・7%と過去最高を記録。完全失業者数が359万人に達するなど厳しい雇用状況が続いていています。


 赤嶺候補は「大企業の内部留保を1%使えぼ雇用は守れる。大企業優遇の政治から国民が主人公の政治にするために日本共産党を躍進させてください」と声を大きくしました。


 気温が30度を超え、照りつける太陽。汗が噴き出すなか赤嶺候補は宣伝力ーの助手席から手を振り続けました。


 道向かいの木陰に座って演説を聞いていた女性(65)は、「共産党は貧しい人の味方。他の党と違い、誠実さがいい」とにこやかに話します。政治に望むことを聞くと、少し考え、「国民が安心して幸せに暮らせる世の出になってほしいといつも思う。一番の心配は老後のこと。少ない年金から保険料をとるのは止めてほしい」と話しました。(しんぶん赤旗2009年8月30日)