田村知事候補が決意語る

 福岡県知事選(3月24日告示、4月10日投票)に「県民を主人公に、憲法をくらしに生かす福岡県民の会」から立候補する田村貴昭氏(49)=日本共産党推薦、党国会議員団九州・沖縄ブロック事務所長=に立候補の決意などを聞きました。

身近な福岡県政に転換 

 国民は民主党政権に絶望し怒っています。そういうときこそ地方自治体は住民の暮らし、経営の応援団でないといけない。私の政治信条としても、北九州市議
出身だし国政にもたずざわってきて、国政も県政・市町村政も大事だとの立場でがんばってきました。県政の立場から市町村を応援していきたいとの思いでいっ
ぱいです。

 今の県政は、県民の暮らしの実感からは遠くて見えません。身近で役立つ県政に転換していきたい。県民から見える県庁、知事をめざします。知事になったら、60市町村すべて回り、首長さんと意見をぶつけ合いたいと思います。

 地方分権、地域主権といっても、一番肝心なのは、「住民が主人公」です。県民の中にいつもいる県知事をめざします。

子や高齢者の医療費を軽減、少人数学級拡大や就職支援を

☆冷たい行政

 福岡県は、後期高齢者医療制度と介護保険の保険料が日本一高く、国保が高くて大変だからと福岡市や北九州市などで保険料引き下げの大きな運動が起こっているのに、市町村国保への支出金をゼロにしました。県立病院もすべて民間委託にしてしまった。とんでもなく冷たい行政です。

 37道府県で私学助成を拡充して私立高校の授業料を実質無償化しているのに、福岡県は無償化していない。少人数学級実現のための県費採用教職員もつくっていません。

 私は、お年寄りの医療費自己負担を軽減させます。国に対しては後期高齢者医療制度の延命・別建て移行は許さないと働きかけていきたい。特別養護老人ホーム入所待ちが1万7000人もいます。特養ホームを年次計画で整備します。

 子どもの医療費の無料化は県が率先して充実をはかるべきです。小学校卒業まで入院・通院とも無料化します。私学助成を思い切って拡大し、私学も含めて高校授業料の実質無償化を実現します。

 新卒者の就職難が高校・大学ともひどい状況です。県としてはとくに内定率が全国ワースト4位の新卒高校生の就職を支援していきたい。少人数学級を自治体が先行して実施していくために県費採用の教員を増やし、県内全校で30人以下学級を段階的に実施していきます。これは雇用対策の重要な柱にもなります。

☆体力生かし

 私は大阪府枚方市の出身で父は中小業者で民商会員です。小学校の時ロッキード事件が起きて政治に興味をもち、政治学科があるから北九州市立大学に入りました。

 健康管理に気を使い、週に1回走ったり、泳いだりしています。趣味は料理で、手作り弁当を妻にも持たせています。弁当はブログで紹介しています。この体力を生かして県政転換に全力投球します。(しんぶん赤旗 2011年1月27日)