玄海1・3号機廃炉を 共産党福岡県委が九電と交渉

 日本共産党福岡県委員会は9月13日、九州電力本社(福岡市)で1975年から運用の老朽化した玄海原発1号機と、プルトニウムとウランの混合燃料を使う危険なプルサーマル発電を行う3号機を直ちに廃炉にすることなどを求め、交渉しました。「やらせメール」の内部告発を受けた党県委員会と九電との問題発覚後初の交渉です。

 岡野隆委員長、田村貴昭党九州沖縄ブロック事務所長、真島省三前県議、高瀬莱穂子元県議らが参加しました。

 党側は、▽福岡県と県内の希望する市町村との「原子力安全協定」の締結▽「やらせメール」問題をはじめ、過去の説明会などでの不公正な行為とその責任を全て明らかにし、九電の現会長、現社長のすみやかな辞任▽自治体の行う自然エネルギー開発、普及への積極参加▽事実上の企業献金、選挙支援の根絶―を求めました。

 九電側は「現時点で廃炉にする必要はない」と拒否。安全協定は「九電のみで決められない」と語り、政党。政治家への企業献金、選挙支援問題にはまともに答えませんでした。

 党側は「回答内容は、県民の理解を全く得られない。責任ある立場の人が答える、そういう場を設けるべきだ」と強く求めました。セシウム濃度を比べると、養分や水と一緒にセシウムを吸収している葉に比べ、放射性物質が降下して直接付着した落ち葉の方が高い傾向が見られました。(しんぶん赤旗 2011年9月15日)