島ぐるみ「TPP反対」 長崎・壱岐市で1000人集会 衆院比例予定候補 田村氏ら参加

 稲作や畜産、漁業などの第1次産業で成り立つ長崎県の離島・壱岐(いき)市で2月14日、環太平洋連携協定(TPP)断固阻止を訴える集会が開かれました。「TPP断固阻止~食と暮らし・いのちを守る壱岐集会」には、市と議会、農林漁業など島内の主な20団体が総結集、約1000人が島ぐるみでTPP反対を訴えました。

会場で配られたパンフとレジュメ

 市農業協同組合の川﨑裕司組合長は、人口約2万9000人の市で3カ月足らずに8000人ものTPP参加反対署名が集まったことを紹介。「主要産業が第1次産業の壱岐にも計り知れない影響がある。地方から反対の大きな声を上げよう」と呼びかけました。

 東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授が「TPPは間違っている」と題し講演。農業者、漁業者、消費者、建設業者の各代表が決意を表明しました。

 TPP参加で「(壱岐の島が)経済衰退で雇用の場が失われて誰も住まない島となりかねない。断固反対」との大会決議を採択しました。

 集会に参加した主婦(57)は「壱岐市民の意思表示となりました。これからも運動を継続してほしい」と話していました。

 日本共産党から田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補、山下満昭県委員長が参加しました。赤嶺政賢衆院議委員のメッセージの中身が紹介されました。(しんぶん赤旗 2012年2月16日)