福岡・八女市星の村 豪雨で地域が寸断 「買い物や通院も困難」「水道も復旧まだ」

 九州北部豪雨で福岡県八女市星野村は深刻な被害を受けました。星がきれいに見える村、八女茶・玉露の産地として有名ですが、美しい茶畑と棚田も土砂崩れに襲われ、地すべり危険地帯となっています。


「7か所で道路が寸断。林道を使っている状態」

 とりわけ深刻なのは道路事情です。今回の豪雨で村に通じる道路はいたるところで寸断され、一時期、孤立状態になりました。現在は、う回路が通じているものの、車で30分で行けた市中心部まで1時間30分以上かかります。村内の道路も土砂崩れでふさがれたり、崩壊したりして寸断。村内の行き来も困難になっています。

田村比例候補ら激励

 田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック比例候補、仁比聡平参院比例候補、松崎辰義、森茂生両八女市議らからなる日本共産党調査団は7月18日、現地を訪ね、実情を聞きました。「高齢者世帯が多いだけに、買い物や通院も困難」「自分の茶畑も見に行けない」「村外への通勤が困難。不可能」などの声が寄せられました。

 電気はほぼ復旧しましたが、簡易水道は五つのうち二つしか復旧していません。地すべり、土石流の危険地帯もありますが、調査の手が届かず、対策が行き居いていないため、再度の災害も心配されています。

 避難指示の続いていた上原地区の避難所(19日に解除)はテレビも固定電話もなく、携帯電話も通じず、情報途絶の状態でした。田村氏らの働きかけで19日にはテレビが設置され、携帯も通じるようになりました。(しんぶん赤旗 2012年7月22日)