“これ以上負担できぬ” 宮崎・新田原基地へF15訓練移転の中止迫る

 日本共産党国会議員団九州・沖縄ブロック事務所と党宮崎県委員会は10月12日、防衛省が狙う航空自衛隊新田原基地(同県新富町)へのF15戦闘機の飛行教育訓練移転を中止するよう九州防衛局に申し入れました。赤嶺政賢衆院議員、田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック比例候補、仁比聡平参院比例候補と松本隆宮崎1区候補、狩野保夫西都市議らが参加しました。

 訓練移転は、F2操縦士を養成していた松島基地(宮城県東松島市)が東日本大震災で被災したため、新田原基地のF15による訓練で代替するというもの。

 防衛局の「飛行訓練は必要不可欠。理解いただきたい」との主張に松本氏は「これまで騒音に絶えず苦しめられてきた新富町の声こそ理解されるべきだ」と指摘。新富町在住の吉田貴行党県福委員長は「F2は戦闘支援機であり、機体性能の異なる制空戦闘機のF15では訓練代替にはならない」と追及しました。

 防衛局が「移転で騒音が増えることばあっても減ることはない」と認めたのに対し、田村氏は基地周辺4市町の「これ以上の負担は絶対に受け入れられない」とする声を紹介。赤嶺氏は「F2の訓練は震災復興予算を使ってまでアメリカで行っている。復興のどさくさにまぎれてF15の増強をしようとしているとしか考えられない」と批判、防衛庸側は反論しませんでした。(しんぶん赤旗 2012年10月13日)