石綿被害者の団結を 福岡で総会 田村衆院議員があいさつ

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福岡県の建設アスベスト被害者やその家族でつくる「あさがおの会」は4月29日、福岡市で第5回総会を開きました。日本共産党の田村貴昭衆院議員があいさつしました。

柴田清子代表は、国の賠償責任を認める一方、企業の責任や〝一人親方〟への賠償を認めなかった九州建設アスベスト訴訟の福岡地裁の判決にふれ、「一人親方も職人もー緒にたたかう。総会を機会に団結をはかろう」と呼びかけました。

田村議員は、建設アスベスト訴訟と連帯した党国会議員の活動を紹介。有効な規制を遅らせた政治の責任を強調し、「判決の『産業の発展と、国民の命や健康をてんびんにかけてはならない』―この言葉が政府から出てこないことに日本の政治の貧困がある。裁判を全面的に支援し、一日も早い政治解決に全力を尽くす」と決意をのべました。

日本共産党の真島省三衆院議員や自民党、民主党の国会議員8人、各地の石綿、じん肺被害者の会からメッセージが寄せられました。

67の女性は「夫も石綿独特の肺疾患があり、少し歩いただけでも苦しむが、原因不明とされて労災が受けられない。参加するだけでも力になるからと入会している。1人でも多くの人に被害を聞き関心を高めてほしい」と話しました。(しんぶん赤旗 2015年4月30日)