「ダムによらない治水」できる 田村貴昭衆院議員、河川改修を視察

日本共産党の田村貴昭衆院議員は8月12日、党熊本県委員会のメンバーとともに、2012年7月の九州北部豪雨で甚大な被害の出た、熊本市の白川、熊本県阿蘇市の黒川流域の治水対策の現状を視察しました。

視察では、白川、黒川流域の築堤、川幅拡幅、河床掘削、堤防改修・強化、遊水地・輪中堤の新設、家屋のかさ上げなどの対策の進行状況を確認しました。

熊本市の小磧橋下流では河川改修がすすめられ、国営立野ダム(同県南阿蘇村、大津町)は不要であることが確認できました。基準点「世継橋」地点のピーク時水量を2300トンとしたダム計画の洪水調節量を超える水量調節が可能で、さらに整備計画未策定の中流域(菊陽、大津両町)の対策をすすめることで「ダムによらない治水」が実現可能です。

田村議員は、治水対策の拡充で、立野ダムではなく「ダムなし治水が可能だと確信が持てた」と強調。世界の阿蘇の入り口、立野のダム計画について、洪水の危険性が増すだけでなく、自然破壊を引き起こす「目に見えてわかる自然へのぼうとくだ」と批判。「ダム建設中止の運動を強めるとともに、国へもダムによらない治水の推進を働きかけたい」と述べました。

視察には、いもうよしや参院熊本選挙区候補、山本伸裕・熊本県議、那須円・熊本市議らが参加しました。(しんぶん赤旗 2015年8月14日)