共産党国会議員が干潟の影響を海上調査 水質悪化を確認 長崎・諫早湾

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国営諫早湾干拓事業の現状を視察している日本共産党の国会議員による調査団は10月8日、長崎県諫早市小長井町から漁船で諌早湾内を調査するなどし、2日間の視察を終えました。

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調査には、斉藤和子、田村貴昭、畠山和也、真島省三の各衆院議員が参加。堀江ひとみ・長崎県議をはじめ佐賀・長崎両県の地方議員が同行しました。

調査団は漁師、松永秀則さん(62)の漁船「宝迎丸」に乗り込み、海上から漁業の現状や干拓事業の影響について調べました。

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松永さんは、堤防の排水門から流入したヘドロが原因でタイラギ漁が困難になっていると説明。本来のタイラギ漁に代わって、カキ養殖に取り組んでいる場所を紹介しました。

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海上調査では、全長7キロの潮受け堤防まで接近。堤防内の調整池からポンプで常時排出する水(1日10万トン)や定期的な排水門の開放によって流入する水が、諫早湾の水質を悪化させている現状を確認しました。

視察後の総括会議では、国会と地方議会で福岡高裁の和解勧告(5日)に基づく論戦を展開する決意を固め合いました。

斉藤氏は「開門を命じた確定判決に従わない国の姿勢は、立憲主義を踏みにじる安倍政権に通じていると感じました」と発言。田村氏は「『諦めかけても、また頑張ろうと思った』という漁師の言葉に胸を打たれました。この間題を多くの国民に伝え、全国的に世論と運動を盛り上げよう」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2015年10月9日)