「国の助け絶対必要」 田村・仁比両議院が要望調査 福岡・朝倉

 日本共産党の仁比聡平参院議員と田村貴昭衆院議員は7月9日、九州北部豪雨で大きな被害を受けた福岡県朝倉市で住民を見舞い、要望を聞いて回りました。
 
 仁比氏は、田中ようじ衆院5区候補、河内直子筑前町議らと、懸命の救助が続く松末、星丸地区で住居に押し寄せた土砂や被災者の要望を調査しました。
 
 杷木中学校の避難所で、甘木朝倉民商の被災した会員を訪ね、避難時の状況や被害に耳を傾けました。「あふれた川を元通りではなく川幅を広げてほしい」「住まいや工場を整理するにも道路が通れるようにならないと。見通しが立たない」など不安や要望を聞き取りました。
 
 仁比氏は、自宅を訪ねる被災者に同行して大きな被害を受けた松末小学校まで2キロメートルの随所で崩落した道を徒歩で移動。道々、自宅に入り込んだ土砂を撤去している住民や、厩舎(きゅうしゃ)や自宅が被災したという農業者と言葉を交わし、「生活をもとに戻せるよう力いっぱい頑張ります」と固く手を握りました。
 
 田村氏は避難所を回り、被災者から、床が堅い、テレビがなく情報が入らない、調理ができるようにしてほしいなどの要求を聞きとり。「住んでいた地域に戻るために道の整備が必要だ」「ヘリで写真を撮って住民に示し、被害の全体状況が分かるようにして」という要望も出ました。田村氏は、災害救助法に基づき段ボールのベッドやいすを入れることができると紹介。「声を上げないと進まない。力を合わせましょう」と述べました。
 
 川が流木で埋まり、電柱が倒れて道路も損壊した高木地区では、自宅を見に来た男性(55)が「国に助けてもらわないとどうしようもない」と話しました。田村氏は被災者生活再建支援制度の支援金増額へ頑張ると応えました。(しんぶん赤旗 2017年7月10日)