枝元次官の出席求める 農水省会食問題 田村貴昭議員が追及

 日本共産党の田村貴昭議員は3月10日の衆院農林水産委員会で、吉川貴盛・元農林水産相と鶏卵大手「アキタフーズ」前代表らとの会食に農水省幹部が同席していた問題を追及しました。(質問動画はコチラ)
 
3月10日 鶏卵汚職問題 農水委② 田村氏は 会食に参加した枝元真徹(まさあき)事務次官の同委員会への出席を与党が拒否したことについて抗議。与党が「職務と関係ない事柄に対して個人の立場で招致することは慎重であるべきだ」と説明していることに触れ、「農水省幹部という職務があったからこそ起きた問題だ」と指摘。枝元氏を含む会食に参加した農水省幹部全員の出席を求めました。
 
 田村氏は枝元氏が昨年12月に倫理監督官として農水省の幹部職員の前で訓示していたと指摘。「倫理規程違反で懲戒処分を受けた人物が職員に範を示すことができるのか」と辞任を求めました。野上浩太郎農水相は「猛省した上で職責を果たしてもらいたい」として応じませんでした。
 
 また田村氏が、農水省の調査報告書には会食の趣旨や会話の内容、会計を行ったのは誰かなど不明な点が多数あると追及すると、農水省の横山紳官房長は「これ以上の特定は難しい」などとして答えませんでした。
 
 田村氏は「行政がゆがめられた疑いがある。だからこそ会食がどういう役割を果たしたのかは徹底検証する必要がある」と強調。会食参加者からの聞き取りを継続し、事実関係を明らかにするよう要求しました。(しんぶん赤旗 2021年3月11日)