漁業者と和解協議を 諫早湾干拓訴訟 田村貴昭衆院議員が要求

5月12日 農水委員会 田村貴昭議員は5月12日の衆院農林水産委員会で、国営諫早湾干拓事業をめぐる差し戻し控訴審で福岡高裁が画期的な和解勧告を行ったことについて質問し、非開門を前提とせず和解協議に応じるよう要求しました。(質問動画はコチラ)

 

高裁は4月28日の進行協議で、和解に向けた話し合いを提案。漁業者側の「よみがえれ! 有明訴訟」原告団は、高裁が、抜本的解決のため広く関係者の意見を反映させ話し合いにより互いに譲歩して解決するしかないと断言したことを高く評価しています。

 

田村氏は「高裁は『当事者双方が腹蔵なく譲歩する必要がある』とした。政府案に固執することなく、和解協議に応じるべきだ」と迫りました。野上浩太郎農水相は「非公開の進行協議期日で提出された文書であり、お答えは差し控える」と一切の説明を拒否。「開門することは現実に実現困難」と述べ、非開門の政府案に固執する姿勢を示しました。

 

田村氏は、原告団側は譲歩の用意があるにもかかわらず、「国はかたくなで不誠実な態度と言わざるを得ない」と批判しました。(しんぶん赤旗 2021年5月20日)