2017年7月の九州北部豪雨から間もなく3年を迎える中、日本共産党の田村貴昭衆院議員は6月25日、被災自治体のうち福岡県東峰村と添田町を訪ね、不通となっているJR九州日田彦山線の復旧などについて首長と懇談しました。高瀬菜穂子県議が同行しました。
東峰村で田村氏は、「村に来る道すがらあちこちで工事が行われ、いまだ復旧の途上と感じる。現状をお聞きしたい」と話しました。
渋谷博昭村長は、バス路線化に進む日田彦山線について、「今、行っている村民説明会では住民の悔しい思いが伝わってきている」と打ち明けました。田村氏は、JR九州とともにバス路線化をごり押しした国や県を批判。「コロナ禍の後、都心に人を吸い上げるのではなく、ローカル線など地域で生活するためのインフラを大事にする流れが広がる」と応じました。渋谷村長は、署名などの住民運動で村の名所、眼鏡橋の上を走る交通機関の姿を残せたと強調、棚田や車窓風景をいかした地域活性化を語りました。
添田町では寺西明男町長と懇談。寺西町長は「地域活性化につながるよう同線沿線の東峰村や日田市とも連携していきたい」と述べ、鉄路は残してトロッコ列車などの活用を目指すとの考えを示しました。九州北部豪雨に加え西日本豪雨の被害からの復旧状況を説明しました。永沼嘉代子党町議が同席しました。(しんぶん赤旗 2020年6月26日)