「豪雨災害真っ先に現場へ」/衆院九州・沖縄 田村たかあきさん(59)現

 来たるべき総選挙で日本共産党は、衆院九州・沖縄ブロック(定数20)で沖縄1区必勝と比例2議席以上の獲得で比例議席の奪還を目指して全力をあげています。それぞれのブロックを駆け巡る各予定候補の活動と実績を順次、紹介します。
 
2020070501525 衆院九州・沖縄ブロックで、沖縄1区での必勝とともに比例2議席以上獲得を目指し、田村たかあき同ブロック比例予定候補・衆院議員は豪雨災害など「国民の苦難軽減」の先頭に立ってきました。
 
おかみ「心強い」
 
 「政治家で一番に来てくれました」と話すのは、7月豪雨で旅館の床上2メートルまで浸水した、熊本県小国町の杖立温泉「四季の宿わかのや」のおかみさん(66)です。
 
 「泥だらけの私たちの話を聞き、『微力ながら、復興できるように政治の場で頑張る』とおっしゃったのが心強かった」とおかみさんは、再建に向けて意欲を見せます。
 
 田村議員は、熊本県南部が数十年に1度の豪雨に見舞われた7月4日の当日には芦北町に入り、翌5日には「街自体が消滅の危機」(松岡隼人・人吉市長)というほど大きな被害のでた人吉市で、被災した住民を見舞い、避甦所や旅館、商店をめぐり当時の様子、要望を聞き取りました。
 
s-熊本県人吉市で調査 (2) コロナによる打撃を受けた観光業を支援する県独自のキャンペーン開始直前でした。1階部分を泥流にのみ込まれた国登録有形文化財「人吉旅館」も、コロナと水害の二重の被害を受けました。同館1階を建て直すことになれば被害総額は数千万円から数億円に上るとみられます。田村議員は「心が折れない対策が大事です。希望が持てるよう国に直接支援を求めます」と声をかけました。
 
 党では豪雨災害対策本部事務局長を務め、国会では災害対策特別委員会に所属します。カメラを手に河原まで降り、橋の名前など丹念にメモし、知り得た被災地の窮状を国に訴えました。
 
 避難所には薄いマットが敷かれただけで間仕切りやいすがなく、「3密」対策も十分ではないとわかると、ただちに政府に求め、段ボールベッドや間仕切り、サーモグラフィーが設置されました。
 
 国会では、熊本地震や九州北部豪雨の際も「半壊といっても実際は住めない世帯がかなりある」と迫ってきました。住宅再建支援の拡充は、被災者や被災自治体、日本共産党国会議員が何度も主張してきたことでした。
 
要求実り前進へ
 
質問する田村貴昭議員=28日、衆院災害特委 (3) この要求が実り、制度が前進。7月豪雨にも適用されました。被災者生活再建支援法の対象に「半壊」世帯の一部も加え、最大100万円を支給する改正案を政府が次期国会に提出しようとしています。
 
 7月28日の災害特別委で、「『もうお金が借りられない』『心が折れそう』という被災者の声をたくさん聞いた。事業者への支援を拡充すべきだ」と「グループ補助金」の全面適用などを要求しました。質問動画はコチラ
 
 前出のおかみさんはいいます。「共産党は地元の町議も含めて地に足がついた仕事をしています。私たちのような小さな旅館が続くため国からの支援をお願いしたい」(つづく)
(しんぶん赤旗 2020年9月11日)