建設アスベスト 全ての被害者救済を 九州訴訟で総決起集会

建設アスベスト九州訴訟の総決起集会で団結を固める参加者ら=25日、福岡県粕崖町
 
 建設現場で飛散したアスベスト(石綿)を吸い肺がんなどにかかった被害者と遺族が国と建材企業を訴える建設アスベスト九州訴訟で、同訴訟本部は4月25日、総決起集会を福岡県粕屋町で開きました。日本共産党の田村貴昭衆院議員ら与野党の代表があいさつしました。
 
 石本利通闘争本部長が、先行する神奈川、東京、京都、大阪の4訴訟の最高裁決定で国の賠償責任が確定、建材メーカーの責任も認定されることが確実だと強調。政治的解決を進めるよう呼びかけ、「2011年の九州訴訟提訴から10年。全ての被害者の救済を」と訴えました。
 
 田村氏は、石綿被害補償基金の実現や、今後の被害予防についての自身の国会質問や野党合同ヒアリングを報告。「原告が亡くなる中、猶予はない。政府を動かし補償、対策を進めていかなければならない」と語りました。
 
 自民党の鬼木誠衆院議員、立憲民主党の古賀之士参院議員、れいわ新選組の大島九州男前参院議員があいさつ。公明党の江田康幸衆院議員がメッセージを寄せました。
 
 支援団体などの代表が早期の解決、救済を求め次々発言。平元薫原告団長は「決着がつくまで原告団などの仲間と一緒に頑張りたい」と話しました。(しんぶん赤旗 2021年4月26日)