日本共産党福岡県スポーツ後援会は8月28日、オンラインで、はたの君枝党スポーツ委員会責任者(衆院議員・衆院南関東比例予定候補・神奈川10区重複)を迎え、総選挙へ向けた党のスポーツ政策についてのシンポジウムを行いました。
シンポジウムには、田村貴昭衆院九州・沖縄比例予定候補(衆院議員)、まじま省三同予定候補(福岡9区重複)、木村拓史福岡1区予定候補、河野一弘福岡6区予定候補や党県・市議、地域のスポーツ関係者など、27人が参加し、ユーチューブでの配信は、50人ほどが視聴しました。
はたの氏は講演で、党国会議員団が東京五輪・パラリンピックを中止し、コロナ収束に集中するよう求め続けてきたことを紹介しました。菅義偉首相が中止を求める国民多数の声を無視し、中止の検討もせず五輪を強行したことを批判。「世界最大のスポーツ祭典を続ける一方、国民に不要不急の外出を控えるよう呼びかける矛盾した要請を続ける限り、説得力はない」と強調しました。
23日には、パラリンピックで予定されていた「学校連携観戦」について、はたの氏ら党国会議員が、萩生田光一文部科学相に中止を申し入れたことを報告。地域住民や保護者の声に押される形で、各地の自治体で中止になったことを取り上げ、市民が声を上げることの重要性を語りました。
総選挙向け充実はかる
はたの氏はまた、総選挙に向けて検討している日本共産党のスポーツ政策を紹介。五輪肥大化にストップをかけ、商業主義への過度な依存を改めるなど、「五輪・パラリンピックのあり方と改革をすすめる」検討のほか、コロナ禍で苦悩する地域スポーツを援助し、スポーツに親しめる条件整備をすすめることなどを示しました。
地域スポーツの援助では、「スポーツは、人類の文化。スポーツ活動支援金の継続、公共スポーツ施設の整備や指導者の充実をはかり、アウトドアスポーツなど、国民のだれもが気軽にスポーツをできる環境をつくることが必要だ」と述べたうえで、スポーツ界にある暴力やハラスメントをなくし、女性や障害者の人権を守る体制づくりも重要な政策だと訴えました。
はたの氏は総選挙政策は「さらに内容を充実させて発表したい」と話しました。
豊かな生活 人々の権利
トレーニングウエア姿で登場した田村氏は「スポーツを通じての幸福、豊かな生活は、すべての人の権利。オリパラが強行される一方、コロナ禍で国民はスポーツができなくなっている。来たる総選挙で、この状況を変えよう」と訴え。
まじま氏は「コロナで家族を亡くした人はどんな気持ちでオリパラを見ているのか。オリパラ中止を決断できなかった自公に政権を続けさせてはいけない」とあいさつしました。
シンポジウム参加者のうち6人が発言。「コロナのもと、『少しでもスポーツの場を』と、市民マラソンの登録者が増えている」「甲子園が雨で順延になるなど厳しい状況があるが、どのスポーツもアスリート第一を考えてもらいたい」「学校での科学的知見による指導、誰でもいつでも参加できる施設整備の充実が必要」「元アスリートの方も、五輪開催に反対意見をあげている」などの意見が上がりました。(しんぶん赤旗 2021年8月31日)