佐賀県西南部の有明海で養殖ノリが栄養塩不足などで大凶作に陥っています。日本共産党の田村貴昭衆院議員は2月11日、同県鹿島市七浦を訪れ、ノリ養殖を行う男性(38)からノリの色落ちの状況などについて話を聞き、漁船からノリ養殖の漁場現場を確認しました。
男性はユーチューブで田村氏の国会質問を視聴。農林水産委員会の質問は、「私たちの立場にたって質問してくれている」と思い、田村氏の国会事務所に電話。「ノリの色落ちの被害を訴えてくれてうれしくって電話しました。もっと、国会で取り上げてください」と訴えました。この電話がきっかけで、今回の調査につながりました。
男性はノリの生育状況を説明。「今年は最悪です。20年ノリ養殖をしていますが、これほどひどいのは経験したことはありません。採れて例年の1割ほどでしょう。借金も残っていて、返済も迫られています」と話し、「田村さんの見たこの現状を国に伝えてほしい」と訴えました。
田村氏は調査後、「鹿島市の色落ちの状況の深刻さがよく分かった。諫早干拓事業の閉め切り堤防の問題もたくさんうかがった。漁民の意見を聞いて、色落ちの原因を究明しなければならない。また、漁業共済で解決できるものではない。ノリ被害に対する緊急支援を求めていきたい」と話しました。
武藤明美、井上祐輔両県議、松尾征子市議が同行しました。(しんぶん赤旗 2022年2月16日)