ノーモア・ミナマタ第2次熊本訴訟の判決前総決起集会が3月16日、熊本県嘉島(かしま)町で開かれました。同訴訟原告団・弁護団、水俣病不知火患者会の主催。400人が参加し、22日に迫った熊本地裁判決で必ず勝利しようと誓い合いました。
2013年6月の提訴から裁判をたたかってきた原告1400人のうち第1陣と2陣の原告144人が先行して熊本地裁で判決を迎えます。
不知火(しらぬい)患者会の岩﨑明男会長が主催者あいさつで、未救済の水俣病被害者全員の救済を「なんとしても勝ち取りたい」と力を込めました。園田昭人弁護団長は、原告128人全員を水俣病だと認定した昨年9月の近畿訴訟大阪地裁判決にふれ「争点、言い分、証拠を共有する熊本地裁でも同様の判決を得られると確信している」と見通しを報告しました。
森正直原告団長=熊本県水俣市=は、「裁判に勝利し、国を和解のテーブルに着かせて水俣病の解決を迫りたい」と強調。第2陣原告の男性(72)=鹿児島県出水市=は、仕事で手に力が入らず大けがしたことや10年を超すたたかいのつらさ・苦しさなどの被害を訴えました。
日本共産党の田村貴昭、立憲民主党の野間健の両衆院議員が連帯あいさつ。田村氏は、衆院予算委員会分科会で、昨年の大阪地裁判決に対し人道に反して控訴した国に、控訴を取り下げ、早期解決を求めたことを紹介しました。(田村議員の挨拶動画はコチラ)
集会では、日本共産党の平良行雄鹿児島県議、立憲民主党の鎌田聡熊本県議らが紹介されました。(しんぶん赤旗 2024年3月17日)