共産党つどい 「格差なくしたい」具体的な一歩へ決意 「党を大きく」がカギ/田村委員長、政治変える展望力説 15人入党 福岡

9日 福岡党を語る集い 福岡市内で6月9日開かれた「日本の未来と日本共産党を語るつどい」に田村智子委員長が参加し、田村貴昭衆院議員(九州・沖縄ブロック比例予定候補)らとともに、日本の政治を変えるため日本共産党を強く大きくし、次期衆院選で必勝をと訴えました。衆議院予定候補の、わたぬき英彦(福岡1区)、松尾リつ子(同2区)、山口ゆうと(同3区)、河野かずひろ(同6区)各氏が決意表明しました。つどい動画はコチラ
 
 田村委員長は一問一答での「自民党政治を変えることはできるか」との質問に「できます」と即答。「カギは日本共産党が大きくなること」と明言しました。
 
 裏金事件にとどまらず、物価高騰による困窮、農業・産業の疲弊、若者・子どもへのしわ寄せなど、各分野で「自民党政治(の責任)に行きつかざるをえない」と指摘し、「どうしたら新しい政治が切り開かれるのか」と語りかけ、日本共産党の「経済再生プラン」「東アジアの平和構築への提言」「ジェンダー平等政策」を紹介。「展望が見えれば大激動を起こすことができる」と力を込めました。
 
 市民や野党が緊急の一致点で力を合わせることが、自民党政治を終わらせる力だと述べ、国会では「戦争する国づくり」を進める法案が圧倒的多数で成立している現状を報告。日本共産党が大きくなってこそ、立憲主義を掲げた共闘が前に進むと語りました。
 
 「学費負担が重い。日本の教育の問題は?」との質問に田村氏は、教育への公的負担の低さを告発。その根底には、憲法や国際条約をないがしろにしてきた自民党政治があると批判しました。
 
 田村氏は「かつて教育は、お国のための人づくりだった。今は財界・大企業のための人材づくりになっている」と批判。「人格の完成こそ教育の目的。子どもたちが自由に意見を表明でき、大切にされる教育をみなさんといっしょに実現していきたい」と述べました。
 
 気候変動や貧富の格差を生む資本主義の最大の問題は「利潤第一主義にある」と強調。利潤第一主義から抜け出すために、「資本家が持つ生産手段を社会全体の手に移していく」という展望を説明しました。「それはどういう社会か」と述べ、搾取によって奪われた「自由に処分できる時間を取り戻す」ことだと指摘。「自由な時間があったらどうしますか?」と会場にも問いかけ、「自分のやりたいことに取り組めてこそ、人間が豊かに成長していく。その力で社会は豊かな発展を遂げることができる」と力説しました。
 
 入党懇談会では、田村氏が会場を回り対話。「初めてつどいに来た」という80代の女性は即座に「入党します」と決意し、田村氏らと固い握手を交わしました。この日、15人が入党を決意しました。(しんぶん赤旗 2024年6月11日)