有明海 国の対応批判 田村貴昭衆院議員が演説会 佐賀・鹿島

田村氏の話に耳を傾ける参加者=20日、佐賀県鹿島市 佐賀県の日本共産党西部地区委員会は7月20日、鹿島市で演説会を開き、田村貴昭衆院議員(衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補)が来たる総選挙で九州・沖縄比例ブロックでの2議席確保を訴え、支持を呼びかけました。
 
 田村氏はJR九州の西九州新幹線開業に伴い、在来線の利便性が低下した問題などを指摘。「沿線自治体の一つである佐賀県が、国とJR九州が示すフル規格(一般の新幹線と同じ規格)に合意していない以上見直す必要性がある」とただしました。
 
 有明海の環境が悪化しノリの不作などが続いている問題で国の対応を批判。「諫早湾干拓閉め切り堤防(長崎県諫早市)の影響で有明海が悪化したのは明らか。それは短期開門調査の結果でもわかる。なのに国は裁判で開門が決定しても開門せず、特措法22条を使って漁業者を助けようともしない」と述べました。
 
 演説会後に入党したノリ養殖業の女性(48)は「有明海のノリの色落ちの実態を国会で追及する姿を見て、田村さんに電話したこともあります。現場に来て動いてくれます。私に何かできることがあれば協力したい」と話しました。
 
 松尾征子副委員長(市議)があいさつ。三味線の演奏や合唱団のうたごえも披露されました。(しんぶん赤旗 2024年7月21日)