共産党が台風10号被害調査/山から流れ水位1メートル超 住宅浸水100棟超の大分県佐伯市 田村貴昭衆院議員が調査

台風10号被害調査 大分 九州各地に甚大な被害をもたらした台風10号について、日本共産党の田村貴昭衆院議員(衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補)は9月1日夕、これまでに100棟を超える住宅の浸水被害が確認されている大分県佐伯市に入り、高司政文市議とともに現地を調査しました。
 
 市内を流れる堅田(かたた)川右岸の集落では36戸のうち9戸で床上浸水。床下浸水も多数です。台風による豪雨で8月29日、裏山から大量の雨水が集落へと一気に流れ込みました。「排水溝から1メートルもの高さにまで水が噴き上げた」「堤防の前があっという間にプールのようになった」といいます。
 
 今も路地のあちこちに山から流れ出た茶色い土砂が残っています。堤防横の空き地には泥水に漬かった畳や家具などが山積みにされ、この日も住民が荷車に布団などを積んで持ち込んでいました。
 
 区長の冨尾久信さん(72)は「1メートル35センチの高さにまで水が来た」と、集会所の柱に残った水位の跡を指差しました。10年前、9年前、5年前にも同様の被害を受けたと述べ、「山からの雨水と土砂の流入をくい止める手だてがほしい」と訴えました。
 
 田村氏は「国、行政に要望を届け、対策を求めていきたい」と話しました。出会った住民一人ひとりに見舞いの言葉をかけ、激励しました。(しんぶん赤旗 2024年9月3日)