米海軍のCMV22オスプレイ4機が福岡市の福岡空港に初飛来(14日)したことを受け、日本共産党の田村貴昭衆院議員と福岡市議団、福岡県委員会、佐賀県委員会は11月18日、九州防衛局を訪ね、抗議の申し入れをしました。中谷元防衛相に宛てた、同空港の軍事利用を一切やめ、同空港に米軍専用区域として残る米軍板付基地の全面返還などを求める要請書を手渡しました。
申し入れでは、田村氏が同空港は住宅が密集する市街地に位置しており、欠陥機のオスプレイが飛行することは「あってはならない」と指摘。直前の公表になったことについても抗議しました。
同局企画部地方調整課の中川武雄課長らが対応。同空港への飛来について、防衛省から九州防衛局へ連絡があったのは7日で、福岡県・市などの自治体への通知はともに関係者に限定し、非公表で前日13日に通知していたことを明らかにしました。直前の公表になった理由については「未確定の情報だったため」などと回答しました。
参加者からは、飛来の目的は日米韓共同訓練中の米空母への要人輸送で、米軍は国土交通省と早くから調整し、さらにメディアまで招待していることから回答の矛盾点を指摘。「住民や自治体への説明は職責だ」と抗議しました。
申し入れには、川口晃・粕屋町議と市内3地区、筑紫・朝倉地区委員会、佐賀県の武藤明美県議らも同席しました。(しんぶん赤旗 2024年11月19日)