佐賀空港(佐賀市)のオスプレイ配備・軍事基地化に向け、千葉県・陸上自衛隊木更津駐屯地から移駐される最初のオスプレイ1機が9日朝、同空港へ飛来しました。市民団体が抗議の声を上げたほか、日本共産党の田村貴昭衆院議員が、同市内で「大軍拡を進める石破政権に参院選で審判を」と呼びかけました。
到着したV22オスプレイは木更津駐屯地に暫定配備されていた17機のうちの1機で、6日に移動していた熊本空港の高遊原(たかゆうばる)分屯地から飛来しました。防衛省は8月中旬までに全てのオスプレイを移駐する予定です。さらに目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)のヘリコプター50機の移駐も計画し軍事基地化を狙います。木更津駐屯地も共通整備拠点として引き続き日米オスプレイが飛来します。
佐賀空港の隣接地で建設を強行している佐賀駐屯地について防衛省は「開設」を宣言したものの、開設後も工事は続き、完了時期は未定です。
佐賀駐屯地門前では「オスプレイ裁判支援市民の会」が抗議しました。
この日、田村氏は同空港を調査。九州全域に夜間も含めた低空飛行訓練を広げ、沖縄を戦場にしかねない危険な大軍拡を批判。「欠陥機オスプレイは飛ばさないのが一番の安全。市民と共に配備反対を貫く日本共産党に、平和の願いを託してほしい」と訴えました。(しんぶん赤旗 2025年7月10日)