防衛省はこのほど、日本共産党の田村貴昭衆院議員に、陸上自衛隊佐賀駐屯地(佐賀市)に配備された垂直離着陸機V22オスプレイの訓練計画概要を明らかにしました。
佐賀駐屯地が開設された7月9日以降、オスプレイは全17機中、昨年秋に事故で大破した1機を除く16機の配備が完了。今月5日から駐屯地外への飛行を開始しています。
計画によると、5日以降に高遊原(たかゆうばる)分屯地(熊本空港)、大村航空基地(長崎県)、相浦(あいのうら)駐屯地(同)、18日以降に目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県)、鹿屋航空基地(鹿児島県)、築城(ついき)基地(福岡県)、芦屋基地(同)、大野原演習場(長崎県)、大矢野原演習場(熊本県)に飛来。夜間訓練(午後5~10時)も実施する計画です。また、低空飛行訓練も実施する計画ですが、時期は未定としています。
一定の段階から、離島での作戦を専門とする水陸機動団を搭乗させ、南西諸島での中国との軍事衝突など、戦地を想定した訓練が行われます。
オスプレイの本格化な運用に伴い、機体の損耗により事故が発生する確率は大幅に高まります。防衛省は「必要に応じて住宅地、市街地や病院等の上空の飛行を制限する」と説明。「必要」がないと判断した場合、住宅地、市街地、病院上空の飛行は排除されていません。(しんぶん赤旗 2025年8月11日)