日本共産党の田村貴昭衆院議員と党福岡県委員会は9月12日、8月の記録的大雨により甚大な被害を受けた福岡県福津市で、同市の戸田進一、岩下豊両市議とともに災害調査を行いました。
田村氏ら一行は、同市の福間南、畦町、内殿の3地区を訪ね、決壊した三築区池を確認しました。福間南地区では、当時、市管理河川の苅目川が氾濫した上に排水ポンプが機能せず、一帯が浸水。過去にも浸水し、昔から同地区に住む住民は「漬かるのは3回目です。抜本的な対策が必要」と訴え、ほかの住民は「まだ臭いが残っている」など、切実な声を寄せました。
内殿地区では、県管理河川の大内川が氾濫。実家が床上浸水した、農業を営む男性(48)は、「半壊」認定への不服や、農機具などの被害の状況を述べ、「県全体でも農業は大きな被害を受けている。農業を続けるモチベーションにつながる支援をしてほしい」と訴えました。
田村氏は、福間南地区については雨水対策の必要性を、畦町と内殿の2地区については「抜本的な河川改修が必要であり、県の責任が問われる」と指摘。被災者支援については、被災者生活再建支援法の適用など、「寄り添った支援の実現に力を尽くす」と話しました。
同市では2人が死亡し、福岡県の発表によると住宅被害は全壊2件・半壊146件、床上浸水41件・床下31件。8日に災害救助法を適用しました。(しんぶん赤旗 2025年9月13日)