病院の経営赤字打開を 全日本民医連 院長ら国会要請行動

全日本民医連院長らによる国会要請行動 地域住民の健康と命を守るため病院の経営赤字を打開しようと、全日本民主医療機関連合会(増田剛会長・全日本民医連)は11日7日、加盟病院の院長ら幹部による初めての国会議員要請行動に取り組みました。170人の参加者は、国会議員会館で地元選出議員の部屋を訪ね、現場の実態や切実な声を届けました。
 
 民医連は現在、全国各地で地域の医療機関と連携しながら国の支援を求める署名を展開。その中で民医連以外の病院から多くの声が寄せられています。「すべての職種が必死で働いています。しかし赤字は解消できず、満床にしても利益がでない現状はおかしい」(兵庫)、「長く続く医師、看護師、介護職の不足のなか、経営困難も深まりもう限界」(長野)。こうした声を参加者は国会議員に伝えました。
 
 要請前の院内集会で、眞木高之副会長(松江生協病院院長)は「職員から『自らの命を削りながら患者の命を守っているが、やりがいだけでは続けられない』と訴えられ、その思いを受け止めたくてもできない」病院経営の困難を語りました。経営赤字をもたらしている診療報酬・社会保障費を削減し続ける政治の転換を訴えました。
 
 集会で野党議員があいさつ。日本共産党からは、田村貴昭衆院議員挨拶動画はコチラと白川容子参院議員挨拶動画はコチラが参加者を激励しました。(しんぶん赤旗 2025年11月8日)