長崎県の諫早市議選(四月五日投開票)が3月29日に告示され、日本共産党から立候補した木村かずとし(66)=現=、中野太陽(三一)=現=、西田京子(六〇)=元=の三候補は事務所前で出発式を行い、市民が集まるスーパー前などで第一声をあげました。三候補は、国民健康保険料の一世帯一万円引き下げなどの公約を訴え支持を呼びかけました。
共産党の各候補は国保料の問題で、市の国保料の会計には二十億円の余裕があることを挙げ、うち二億五千万円を使えば一世帯一万円の引き下げはできるとしています。諫早市の国保料は県内最高となっています。
木村候補は同市高来町の事務所前で支持者ら二十人ほどを集め出発式を行いました。
木村候補は百四十七億円の建設費をかけて造ったクリーンセンターが稼働当初から故障が相次ぎ修理費などで約二十億円の莫大(ばくだい)な税金がつぎ込まれていることを批判。「税金を一円も無駄遣いさせないことが議員の大きな仕事。まともな税金の使い方をさせるために何としてもまた議会で働かせていただきたい」と力を込めました。
応援に入った仁比聡平参院議員は「このゆき詰まった自民党政治に堂々とモノを言い、くらしを守っていくのは日本共産党の候補しかいない。市民の声を議会に届けるためにぜひ議会に送ってほしい」と訴えました。
山川町で第一声をあげた中野候補は不況で苦しむ市民を顧みず、国保料の引き上げに共産党以外の市議が賛成した市議会の状況を指摘し、「冷たい市政を変えなければいけない。何としても議会へ押し上げてください」と訴えました。ハコ物をつくり維持管理費に税金を投入することをやめれば、学校の耐震化などに回すことができることなどを語りました。
西田候補は、約三十人の支持者を前に第一声をあげました。
西田候補は、後期高齢者医療制度にもふれて、「市民の痛みの声が議会に届いていない」と指摘。「女性の目線で安心して子育てできる制度を実現する。誰もが平等にくらせる社会を実現したい」と支持を呼びかけました。
応援に入った田村貴昭衆院比例候補は、三議席になれば議案を提案することができると訴えました。企業献金を受け取らないからこそ大企業にものをいうことができるとし、共産党の候補者は「まともな雇用のルールをつくるたしかな力」だと力を込めました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年3月31日)