使用済み核燃料を再処理してつくるMOX燃料が国内に到着するなか、日本共産党の衆院九州・沖縄比例候補らは5月20日、同燃料を軽水炉で燃やすプルサーマル計画の九州電力での実施中止などを経済産業省に要請しました。九州電力は鹿児島県の川内原発で3号機増設も計画しており、同省に認めないよう求めました。
プルサーマル計画が国内初の実施となる九州電力玄海原子力発電所に、23日にもMOX燃料が到着する予定です。
せと雄也衆院比例候補(佐賀3区重複)は国内の再処理施設でトラブルが相次ぐなか「核燃料サイクルは機能していない」と語気を強めました。
経産省の担当者は「確立していないと認識している」としながらも推進していく立場を示しました。
同省の担当者は現在の原発よりプルサーマルはコストが高くなると回答。コストが上がることで電力料金に転嫁される問題については電力会社の判断としました。
田村貴昭同候補は「プルサーマルは今すぐ始めなければならない理由はない。あまりにも原発に依存し過ぎている国のエネルギー対策の抜本的転換をしなければいけない」と強調しました。(しんぶん赤旗2009年5月21日)