九州・沖縄を連日かけめぐる日本共産党の田村貴昭衆院比例候補は7月30日と1日、北九州市小倉南区で、団地、スーパー前など数カ所の「街かど演説会」に臨みました。その先々で有権者の総選挙への思いなどを聞きました。
北九州市小倉南区 有権者の声は
30日、衝かど演説の聴衆は各10~25人。演説地点そばを走る車がクラクションを鳴らし、手を振るドライバーからも激励を受けました。
田村候補は、先の豪雨で大きな被害を受けた同区内の東谷川と紫川の合流点などの現場も通り、各地で「日本共産党は被災状況を調査中。要望があれば声をかけてはしい」とも訴えました。
徳力団地で演説を聞いた佐貫ミツさん(80)は「今の政治では後期高齢者医療制度の廃止や医療費無料化は望めない。共産党の議席が増えないと政治は良くならない。がんばってほしい」と話しました。
エフコープ生協志井店前で熱心に話を聞いいた大小田幸男さん(77)は「共産党が話していることは正論だ。共産党以外の政党は、血税である政党助成金(年間320億円)を受け取りながら、政治献金も受け取っている。それ一つとってもこの両方とも受け取っていない共産党はすばらしい政党だ。食料品など庶民の必需品は非課税にしてほしい」と語りました。
1日午前、田村候補は出そろった各党の公約を比戟し、「自民も民主も大企業・アメリカいいなり政治にメスを入れない。だから財源を消費税増税にしか頼ることしかできない」と強調。増税を食い止める、日本共産党の躍進を訴えました。
演説後、田村候補は吉田団地前の商店の人たちに「比例は、消費税増税を許さない日本共産党をよろしく」と声を掛けると「生活がかかっているからね」「年金はわずかしかない。(自公を)やっつけてはしい」「しっかり頑張って」など、激励の声が寄せられました。
吉田団地前。「共産党は何でも反対。私は公明党と決めている」と話す高齢の女性。「自民と公明が一緒になってから年金が減っていないか」「生活が苦しくなっていないか」と聞けば一瞬、「…」と考えこみ「私はまだ大丈夫!」と声を荒らげました。
下曽根駅前。たばこを吸いながら演説を見ていた男性(54)=会社員=は、「失業率が5%を超える今の政治は、弱者への虐待に近い」と話します。「投票先は決めていない」としながら、その決め手は「格差の広がりをどう縮めるか」。共産党については、「弱者のことを一番考えているし、(選択肢に)入っていないこともないと話しました。(しんぶん赤旗2009年8月2日)