比例2議席へ訴え 赤嶺・田村比例候補福岡入り

 30日の投票日まで残り7日となりました。週末の22日、九州・沖縄比例ブロックで2議席めざす日本共産党は、各地で街頭から気迫の訴えをする比例候補が先頭になって党のマニフェストを配布。九沖をかけめぐる赤嶺政賢、田村貴昭両比例候補はそろって、ブロック一の大票田・福岡入りしました。


雇用問題で期待


 田村貴昭衆院比例候補は22日、地元・北九州市の八幡西・八幡東を駆けめぐりました。
 直近の各紙世論調査で、民主党が「300議席を上回る」とされた情報にふれて、憲法9条の改悪や消費税増税などで「政治の暴走を懸念する」と訴え。「建設的野党として、国民の立場からスジを通す日本共産党の前進がどうしても必要だ」と力を込めました。真島省三県議もマイクを持ち、比例代表での党躍進を繰り返し訴えました。


八幡 2009.08.22
 スーパ前。買い物中に足をとめた男性(50)=会社員=は、娘が「派遣切り」にあったと話し、若い世代の将来を案じ「今度の選挙は雇用問題が一番大事だ」と話します。男性は「共産党はまっとうなことを言っている。(財源で)防衛費を減らすというのもいい。すぐにでもできることだ」と話しました。


 JR黒崎駅前。バス待ちの間に、田村候補の話し耳を傾けていた女性(69)=八幡東区=は「これから清掃のパートに行くところです」。月7万円ほどの年金生活者で、「少なすぎて、この年齢なのに働かないとやっていけない」とため息をつきます。今後の医療費を考えれば、「せめて10万円」が切実な願い。党が掲げた最低保障年金制度に、「そうなればありがたい。頑張ってほしい」と期待を寄せました。


悪政の防波堤に


赤嶺政賢衆院比例候補は、多くの有権者を抱える福岡市の繁華街を分刻みで細かく回り声を枯らしました。「自公政賢を終わらせるために真正面から対決した党として、全力で頑張る」と訴えました。


 赤嶺候補は演説をこれまでの15分から10分に短縮。福岡市天神で2カ所、主要駅頭、幹線道路沿いなどの街頭に立ちました。


 力を込めたのは自公政権を終わらせた後に、生活保護の母子加算の復活、労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度・障害者自立支援法の廃止を目指すことなど。「これらの問題で終始一貫して国民と力をあわせてきた政党として積極的に提案をして実現のために頑張る」と訴えました。


 また、民主党が掲げる、日米自由貿易協定の交渉推進や消費税増税を食い止める「防波堤になる」と述べました。


 街頭演説ではバスを待つ有権者が演説後、大きく手を振るなど多くの声援も。天神では、足を止める人も見られました。



 天神で演説を聞いた女性(63)=自営業=は「戦争反対をずっと言っている。子どもに平和な世界を残したい。民主党は自民党と一緒に候補者を立てたりすることがあるので共産党」と語りました。


 赤嶺候補は21日には、熊本県に入り、街かど演説会や室内の演説会で支持を訴えました。夜の熊本市演説会には120人が参加。赤嶺候補は演説会後、出口ですべての参加者と握手を交わしました。(しんぶん赤旗2009年8月23日)