投票日まであと4日となった26日、日本共産党の志位和夫委員長は沖縄県、福岡県でそれぞれ街頭に立ち、「日本共産党を伸ばしてこそ、日本の未来を開く道ができます」と力をこめ、「九州・沖縄ブロックで赤嶺政賢さんの議席を絶対に確保し、田村貴昭さんをなんとしても押し上げて二つの議席をどうか勝ち取らせてください」と訴えました。
福岡市の博多駅前では、東京から出張できたという男性(31)が、「富の公平な配分がされる社会が必要だと思う。それは経団連とつるんでいたらできないし、志位さんのいうように、大企業にしっかりモノをいう共産党に期待したい。比例は共産党に入れる」。初めて演説を囲いた同市博多区の女性(36)は、給付型奨学金の話が心に残ったといい、「義理の妹と弟が奨学金を受けながら大学に通っていて苦労して返していた」と話していました。
那覇市の沖縄県庁前、福岡市の博多駅前には、黄色いスカーフを巻いて声援を送る女性や白衣姿の看護師、イスに腰掛けるお年寄りなど多くの県民の姿。自公政権退場後の新しい政治で、たしかなビジョンを示す日本共産党の「ルールある経済社会」について語った志位氏は、日本の食料・農業の異常を鋭く告発しました。
那覇市で志位氏は、日本の食料自給率が4割まで低下するなか、沖縄県の基幹作物のサトウキビも危機的状況にあることをあげ①サトウキビの価格保障制度の復活・拡充②歯止めのない輸入自由化のストップ――を訴えました。
なかでも志位氏は自民、公明両党が進める日豪FTA(自由貿易協定)の締結でサトウキビと肉用牛などが壊滅的打撃を受け、民主党も日本の主食・米を崩壊させる日米FTA推進を掲げていることを告発。「自公、民主の、どちらにも日本の農業をまかせられません」「日本共産党は、日本と沖縄の農業を再生する大黒柱としてがんばりぬきます」と力をこめました。
うるま市から来た島袋光子さん(62)は言葉を選びながら「農業は国民の命を守る事業だという共産党の考えに賛成します」「農業を海外に売り渡す自由化には反対」と述べ、共産党の発言力ヘの期待を語りました。那覇市内の主婦の高良初子さん(61)は「消費税増税をしない財源づくりや『思いやり』予算をなくすこと、いろんな点でわかりやすく希望がわいた。この足で、期日前投票に行き『共産党』に入れてきます」と話していました。(しんぶん赤旗2009年8月27日)