福岡・豊前でTPPシンポ 選挙で決着付ける 

 TPP(環太平洋連携協定)参加表明を狙う野田佳彦首相の動きが表面化する中、TPPを考えるシンポジウムが11月11日、福岡県豊前市で開かれました。日本共産党京築地区委員会などがつくる実行委員会の主催。地元農協の支所幹部らを含む会場いっぱいの120人以上が参加しました。

 福岡豊築農協の蛭崎(えびすざき)正徳組合長は、TPP参加で脅かされる食の安全にふれ「『食』の字は『人』の下に『良』と書きます。体に入れるものは良くなければならないということです。命を一番に守る政権が必要」とのべました。

 日本の医療を壊すTPPの危険性を告発した県歯科保険医協会の岡崎誠事務局長は「TPPとともに国民生活の窮乏化を進める消費税増税にも反対していく」と訴えました。

 田村貴昭共産党衆院九州・沖縄ブロック比例候補は、TPP反対の一点共同の重要性とともに、国会と地元でTPPへの態度を使い分ける議員を見極め、審判を下す意義を強調。「選挙でTPP参加阻止の決着をつけよう」と呼びかけました。

 行橋市で農業を営む平塚新吾さん(80)は「総選挙では各候補のTPPへの主張をしっかりみて選ぶよう訴えたい」と話していました。(しんぶん赤旗 2012年11月13日)