福岡市・博多駅前で12月11日、日本共産党の志位和夫委員長は「財界は『コスト』といいますが、一番の高コストは原発ではないですか」と訴えました。
政府や財界がおこなった電力コストの試算には、原発事故の除染・賠償・廃炉の費用も、「核のゴミ」を長期間保管しつづけ、処分する費用もまったく入れていないことを明らかにしました。「これらのコストははかりしれない巨額のものになります。そのことを隠して、『原発が安い』などという議論をやっている財界は許せません。原発こそ究極の『高コスト』です」と指摘すると、「許せない!」の怒りの声が。
志位氏は、再生可能エネルギーを爆発的に普及させることでコストは下がることを示し、党が掲げた「即時原発ゼロ」こそが、もっとも現実的でもっとも責任あり、実行可能な方針だと強調。「共産党の躍進で、実行させようじゃありませんか」と力説し、比例九州・沖縄ブロックでの複数議席の獲得を力強く呼びかけました。
衆院九州・沖縄ブロックの田村貴昭、寺内大介両比例候補が日本共産党の躍進を訴えました。
仕事帰りに足を止めた会社員の男性(25)=福岡市中央区=は「福島の原発事故があれだけ被害を出したのに核兵器を持とうとする維新の会は危ないと思います。共産党の話をちゃんと聞いたのは初めてですが、とても筋が通って共感できました」と話していました。
演説を聴いた福岡市東区の医師・田村俊一郎さんは「福岡市は玄海原発(佐賀県)から50キロ圏内。原発事故によって放射能が飛んで来ると、すぐには逃げることはできない。こんな危険な原発はぜロにしていくことが現実的。この間題でも病院の職場の人たちに訴え、支持を広げていきたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2012年12月12日)