「来ないで」が住民の願い 防災訓練へのオスプレイ参加 安保破棄福岡県実行委が九州防衛局に中止要請

 「防災訓練」の名目で米軍機オスプレイが福岡・築城(ついき)基地(行橋市など)に飛来(7日)する問題で安保破棄県実行委員会は2月5日、九州防衛局に同機の参加中止を申し入れました。

 長能正義事務局長ら県内7団体の11人は要請書と行橋市で250人が参加して開かれた抗議集会(2日)のアピールを渡しました。

 参加者らは米軍が「オスプレイは市街地を飛ばない」とした合意を守っていないことを指摘し、「防衛省は米軍に抗議しているのか」とただしました。「今回の訓練でオスプレイの飛行ルートは海上のみ」と改めて防衛局に確認しました。

 日本共産党の田村貴昭九州・沖縄ブロック事務所長は「『防災』を口実に軍事訓練をし、全国にオスプレイ訓練を広めようとしている。沖縄では民家の屋根すれすれをオスプレイが飛んでいる。県民の不安の声を受け止めるべきだ」と訴えました。

 実行委京築地区事務局長の徳永克子党行橋市議は「過去に酔った米兵が民家に侵入する事件もあり、基地や自衛隊への意見はさまざまでも『米軍・オスプレイは来ないでほしい』というのが住民の圧倒的多数の願いだ」と話しました。(しんぶん赤旗 2014年2月6日)