鹿児島県の奄美群島の振興をはかる「奄美群島振興開発特別措置法」(奄振法)に基づく振興策について、日本共産党の辰巳孝太郎参院議員(国土交通委員)は2月9、10の両日、奄美大島を訪れ、同事業の現地調査や地元の要望・課題の聞き取りをしました。奄美群島広域事務組合や朝山毅奄美市長を訪ね、意見交換しました。
奄美群島の12市町村でつくる広域事務組合の則(のり)敏光事務局長は、強い要望のある農産物などの輸送費支援、航路や航空路運賃を支援する交付金制度について「できるだけ早い成立を」と要望しました。
朝山市長との懇談では、離島振興策のほか、安倍政権が進めるTPP(環太平洋連携協定)交渉参加をめぐり、基幹産業のサトウキビが壊滅するとして、TPP参加には断固反対と意気投合しました。朝山市長は、奄美農産物の売上高が3割に上るサトウキビは農地の7割を占めるとして「TPP交渉参加で奄美の農業は根底から覆されてしまう。絶対阻止しなければならない」と語りました。
辰巳氏は、本場奄美大島紬協同組合も訪問、技術継承や地場産業の低迷で課題を抱える業界の要望を聞き取りました。
田村貴昭・九州沖縄ブロック事務所長、崎田信正奄美市議、三島照奄美地区副委員長らが同行しました。(しんぶん赤旗 2014年2月12日)