日本共産党の大平喜信、田村貴昭、畑野君枝、真島省三、本村伸子の各衆院議員と堀江ひとみ長崎県議は8月8日、長崎市内の病院と養護ホームを訪れ、被爆者の思いを聞きました。
日本赤十字社長崎原爆病院では、入院中の被爆者を見舞い、平野明喜院長から被爆患者の診療状況などについて説明を受けました。
84歳の女性は、病室で畑野氏と本村氏から花束を受け取ると、握手して「ありがとうございます」と笑顔をみせました。
平野院長は「現在も入院患者の4分の1が被爆者で、平均年齢は全体で80・4歳になりました。高齢化による疾患が目立ってきている」と述べ、被爆患者のカルテを保存・電子化する作業の負担について議員らと意見を交わしました。
本村氏は、父親が5歳のときに長崎市で被爆したことについて触れながら「被爆の実相を具体的に明らかにするためにもカルテの保存は重要だと再認識しました」と語りました。
350人が入所する「恵の丘長崎原爆ホーム」では、ロビーに集まった100人ほどの入所者と職員らが歌で出迎えました。
田村氏は、国連会議での核兵器禁止条約の採択について「被爆者が世界を動かした」と報告。「この画期的な条約に日本政府が賛同し、批准するように、私たち日本共産党も核兵器のない平和な世界のために頑張ります」とあいさつしました。
入所者を代表し、平川スミ子さん(105)は「あの惨状や苦しい日々を忘れることができません。若い世代の方々が核や戦争の恐怖におびえることなく、安心して平和な暮らしを送っていけますように、心から願っています」と話しました。
各議員に入所者から手製のぬいぐるみが贈られました。(しんぶん赤旗 2017年8月9日)