台風19号の甚大な被害が広範囲に及ぶなか、日本共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長をはじめ党国会議員団が10月16日、東京都の新宿駅前に立ち、災害救援募金を呼びかけました。
志位氏は、避難所で苦しい生活を強いられている方や、深刻な住宅被害や農業被害に直面している方に対し、災害救助法、被災者生活再建支援法などを全面活用するなど、公的支援を最大限活用するよう政府・自治体に求め、避難所の生活改善や生活・生業再建に全力を尽くすと語りました。
一方で志位氏は「それでもなお、あたたかい衣類、食料をはじめ生活物資が足りません。重い自己負担がかかり、過疎や離農、廃業が進むことも心配されています」と語りかけ、「安心して住み続けられる街をとりもどしていくためにも、みなさんのあたたかい支援が必要です。どうかご協力をお願いします」と心を込めて募金を訴えました。
小池氏が司会を務め、笠井亮、畑野君枝、田村貴昭、清水忠史の各衆院議員、吉良よし子、倉林明子両参院議員もかわるがわるマイクを握り、「水があふれ、住む家がなくなった」「泥のかき出しが進まない」「避難所でプライバシーの保護もしてほしい」などの被災地で聞いた声を紹介し、募金を呼びかけました。
スーツ姿の会社員や車いすの人など多くの人が次々と募金をし、募金箱を持った志位氏ら議員団が「ありがとうございます。いち早く被災者・被災自治体に届けます」と応じました。大きなスーツケースを引いた若者が募金をすると、一緒にいた女性も「私も」と募金箱に駆け寄る姿もありました。
埼玉県在住の女性(71)は「今回は私の周りで被害はありませんでしたが、いつ自分も被災するか分かりません。イージス艦などの軍事費にお金をかけるよりも、防災対策の政策や災害支援に力を入れてほしいですね」と話しました。(しんぶん赤旗 2019年10月17日)