日本共産党の田村貴昭衆院議員は7月10日、長崎県と佐世保市が川棚(かわたな)町に計画する石木ダムの建設予定地の川原(こうばる)を訪ね、立ち退きを拒みたたかい続ける地元住民と懇談しました。堀江ひとみ県議が参加しました。
現地では、ダム建設に伴う県道付け替え道路の工事が進んでおり、住民や支援者らは工事現場に座り込み、抗議行動を毎日続けています。県は今年度予算に約8億円を計上。ダムの本体工事を強行しようとしています。
降りしきる雨の中、会場には住民ら18人が参加。71歳の男性は「本体工事に着工するというが、そこにまだ人が住んでいるのにダムをつくるなど人命軽視だ。こんなダムのつくり方は、初めてではないか」と語気を強めました。76歳の男性は「ゆっくりと生活したい。抗議行動で貴重な時間が拘束されるというのがたまらない。いつまで続くのか」と不安を口にしました。
炭谷猛川棚町議は「県のやり方がおかしいということを、田村議員から全国のみなさんに広げてほしい」と要望しました。
田村氏は「みなさんの思いをしっかり受け止めました。不屈な思いで、ぶれずに座り込みを続けていること自体、世論を動かしています」と述べ、「今の水害問題はダムでは絶対改善できない。国会での論戦をしっかりやっていきたい」と激励しました。(しんぶん赤旗 2020年7月11日)