日本共産党の田村貴昭衆院議員は7月10日、長崎県と佐世保市が計画する石木ダムの建設予定地の川棚町で、大雨洪水警報が発令された川棚川や石木川などを視察しました。
この日、田村氏は地元住民と懇談。その 「県は大雨が降ると、石木ダム建設事務所発行の『ダムだより・水のわ』というチラシを新聞に折り込んで、町民の不安をあおっている」との訴えがあり
した
チラシは、1990年の大雨で川棚川が氾濫、床上浸水した写真などを掲載。「大雨による河川の氾濫に気をつけましょう」かかと、裏面には各地のダムを紹介し、ダムの必要性を強調しています。
炭谷猛・川棚町議は「この30年、川棚町では河川の氾濫などは起こっていないのに、県は大雨が降るたびに昔の災害を持ち出す」と憤りました。
訴えを受け、激しい雨のなか、チラシに掲載された河川などを確認してまわった田村氏は「きょう見た限りでは、大雨洪水警報発令中だったが、警戒水域にも達していないし、氾濫もなく、写真のような状況にはなかった。昔起こった災害をとりあげ、あたかもダムをつくらなければ再び災害が起こるかのように宣伝するのはおかしい」と指摘。「ダムは放流によって河川を氾濫させる危険がある。ダムによらない治水が大事」だと語りました。(しんぶん赤旗 2020年7月15日)