日本共産党の紙智子参院議員(党農林・漁民局長)、田村貴昭衆院議員(農林水産部会長)、藤野保史衆院議員は8月4日、新型コロナウイルスの感染拡大による需要急減による米価暴落を防ぐため、備蓄米の買い入れ増などの対策を江藤拓農水相に要請しました。江藤農水相は、備蓄米買い入れなどについて「省内で検討したい」と答えました。
要請では、政府備蓄米の買い入れを大幅に増やす▽買い入れた主食用米をコロナ禍で苦境にある国民、学生や子ども食堂に供給する▽非主食用への転換に際しては、主食用米に見合う転換加算を行う▽戸別所得補償制度を復活する▽国が需給安定に責任を果たすことを明確にする―ことなどを求めました。
田村氏は「7月豪雨では、農業被害も甚大。生産者が安心して続けられる対策を」と要求。紙氏はかつて200万トンあった政府備蓄が削減されてきたことに触れ「緊急の事態であり備蓄米を増やしてほしい」と主張。藤野氏は、「コメ中心の農家が多い。しっかりした支援が必要だ」と述べました。
江藤農水相は「コメは生産戸数も多く、影響も大きい」と述べ、備蓄米買い入れを含め「何ができるか検討を進める」と答えました。(しんぶん赤旗 2020年8月5日)